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行政が進める街づくりと、 住民が「住みたい」街と住まいの具現化。越谷市 街づくりコンペ優勝作品です。
越谷市は都心25km圏に位置する人口31万人の中核都市。古くから、日光街道と元荒川水運が交差する交通の要衝であり、「水郷越谷」として親しまれてきました。緑豊かな田園風景の広がる当地域も、昭和37年に東武伊勢崎線に地下鉄が相互乗り入れを始め、都心部との連絡性が高まり、急激な人口増加と市街化が進んできました。21世紀、少子・高齢化や国際化・情報化の進展など、大きく変化する社会環境のなか、将来を見据えた都市づくりが求められています。2004年度越谷市では土地区画整理事業において、民間の住宅開発のコンペを行い、「せんげん台・彩の路」プロジェクトが優勝しました。

●越谷市西大袋土地区画整理地モデル事業
東武伊勢崎線大袋駅・せんげん台駅から西に約1.5kmに位置する地区。市の北部地域の拠点として、行政・業務・文化等の機能を有したセンター地区を中心に、環境と景観に配慮した整備が行われます。また、地区の将来土地利用の在り方を検討するため、地元住民により「西大袋まちづくり委員会」が組織・運営され、ここで策定された地区計画では、用途、面積、建物の位置や高さ・意匠等、様々な制限が定められています。「せんげん台・彩の路」は、これらの厳しい制限をクリアし、今後の地区のモデルとなる住宅開発事業として取り組まれました。 
 
日本の気候、そして内陸都市「越谷」の風土に合ったサスティナブル(循環型)な街を目指して。
地球の温暖化を防ぐために1997年「京都議定書」で、CO2など温室効果ガスの排出の削減が採択され、2005年2月16日発効されました。こうした国際的協調に基づき、市民一人ひとりがエコライフを実現するためのキーワードが「サスティナブル」です。これは、持続可能な循環する社会への転換を図ろうという考えで、京都議定書の4年前、ドイツにおける世界環境会議で発表されたものです。夏暑く、冬寒い、内陸独特の気候風土をもつ越谷で、四季を通じて快適に暮らせるために、「せんげん台・彩の路」には、様々な思いと装置が取り入れられているのです。
 
「隙間」があると、光が届き、風が流れ、街全体の環境を整えます。
さまざまな緑や花と、小さな生き物たちが棲み、五感を潤す環境に育ちます。

配棟の軸を斜めにふることにより、道路と家、家と家の間に少しずつ「隙間」が生まれます。この隙間によって、風が縦横に通り抜け、光がまんべんなく届きます。やがて、この小径に植えられた植物が育ち、小鳥が訪れ、葉陰には小さな生き物が棲み、四季折々に新しい発見のある楽しい環境に育っていくのです。
 
家並の続く美しい景観、シンボルツリーや水辺のあるスポット公園。
わが家らしい景観を創り、住む人の愛着を育みます。

たとえば駅からの帰り途。わが家へ近づくにつれて見えてくる、街のシンボルツリー(モミノキを予定)。そして家並が見え、ゲートをくぐってわが家の灯りへとたどりつく・・・そんな安らぎと愛着を感じる個性ある景観を創出します。
 
外周道路は車のアプローチ、人のアプローチは「路地コモン」から。
子どもの遊び場にもなる安全な路です。

敷地境界は、高く固い塀でかこうことなく、植栽や木製デッキ等で柔らかく区切ります。特にゲートを入った街区内はオープンに、敷地を少しずつ共出した「路地コモン」スペースに。朝に夕に挨拶を交し、子どもたちが遊ぶ、共用の生活空間です。
 
外からの視線や不審者に目が配れ、ヒューマンセキュリティがはたらきます。
各戸の玄関アプローチは、路地コモンに顔を向け合うカタチ。外周道路から人の出入りが直接目に触れることがありません。それでいて、お隣りやお向いどうしで、不審者の侵入や火災等の異常に目を配れる、程よい距離感は、安全な街づくりへの配慮です。
 
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