社長インタビュー

いまさら聞けない戸建てかマンションか?

いまさら聞けない戸建てかマンションか?

マンション

マンションの良さはやはり駅距離に代表される居住環境の便利さに集約される。
近年では駅との複合開発なども多く、ほとんど駅の上に居住しているような通勤のバスとは無縁なアクセス至近のマンションが増えている。

駅近 マンション

戸建て

一方の戸建てはそれなりの居住面積の敷地を確保するためには駅からの距離は目をつぶり、緑が多く閑静なロケーションが好まれる。
都市圏から20〜30km圏に郊外型の分譲地が数多く存在するのはこのような環境に適しているからだと思われる。それにともない、ドア・ツー・ドアで30分のマンションに対し1時間の戸建てという基本的な関係性にある。

自然 戸建て

コロナ禍で少し様子が変わってきた。

2020年4月7日の緊急事態宣言以降において、在宅勤務・自宅学習が強制的に行われるようになり家族全員が一日中、家の中でほとんど過ごすことになった。
今までは分からなかった住宅の問題点も浮き彫りになってきた。

コロナ禍

コロナ感染初期〜拡大期

まず外出する際に注意することが多くなり、一番大事なことは外からウイルスを持ち込まないことを強く意識することになった。
ここでマンションの問題が浮かび上がる。そもそも集合住宅なため共用スペースを利用しなくてはならない。エレベーターの利用などには特に気を使わざるを得ない。 長い時間室内にいることで幼児などの駆け足がことさらに気になることも多かったようだ。

マンション 子供

コロナ感染者が発生した場合は特に深刻だ。

政府の指導で①入院②ホテル等で待機③自宅待機の3通りの対応になったが、③の自宅待機の場合はマンションの住戸内で家族への感染を避けなければならない。
この部分においては戸建てが有利なように思われる。
戸建てにおいては、1階と2階といった生活導線を区切った生活が物理的に可能になる。そしてマンションの場合は多くが「トイレ一つ」という問題がある。 当初から「トイレ、風呂場」の共用は避けてくださいというアナウンスがあったが、通常トイレが二つ以上ある戸建てと違い、マンション住戸では使用の分離はかなり難しい。

戸建て 外遊び

リクルート住まいカンパニーが2020年5月に行った調査では、消費者の住宅に関する要望に変化があったそうだ。
同社の前年12月の調査と比較して【広さ派】が10ポイント増加(52%)し、【駅距離派】が10ポイント減少(30%)している。
これに連動する形で【一戸建て派】が63%と7ポイント増加している。

いざ在宅勤務となると自室は寝室しかないし、リビングは小さな子供に占領されていて、ベランダや物置、あげくは風呂の浴槽で仕事する人もいたそうな。
共働きかつ在宅勤務×2であれば苦労は推測される。
上記のアンケートでも4分の1の人は仕事専用スペースが欲しいと答えている。

在宅勤務

マンションか戸建てかという問いは何を要求するかに依存するので正解はないが、コロナ禍において住宅に求めるものが変化した今では役割分担がはっきりしてきたと言えるのではないか?
ある意味で戸建ては「対コロナ対策」や「在宅勤務&在宅学習空間確保」を割と柔軟にカスタマイズできるということは言える。

在宅学習

コロナ禍を通じて、図らずも在宅勤務体系が一般化しつつあり、通勤の概念が変わってきた。ミッドタウンに住まいを持つ便利さや快適さという価値観はあるものの、郊外の緑多い開放的な住環境で仕事と生活のリバランシングが若い人の間にも広がった。大きなオフィスを構えない企業も増えている。

弊社もこのリバランシングに対してどのような答えをご提供できるかを模索している。これまでよりもさらに住まいに「仕事・学び・楽しみ」を盛り込むようなモデル住宅を提供していきたい。

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